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性同一性障害って何だろう?
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2007年04月01日

修学旅行・宿泊/小松

今回のテーマは「修学旅行・宿泊」です。
これから新生活を送る皆様もたくさん居ると思います。
夏に向けて、さまざまな行事を控え、修学旅行や宿泊することも多くなってくると思います。
その際に僕たちのような人間は、自分の身体と再度向き合うことになり、
そのたび、「どうしよう」と葛藤が起こります。

心配事は「お風呂」です。女湯に入るべきなのか、それとも男湯に入るべきなのか。
SRSを終了していない限りはほとんどの人はFTMなら女湯に、MTFなら男湯に入らなくてはならないでしょう。
身体的には、自分の望んでいる性ではないからです。
しかし、自分としてはそれはとても嫌悪感を感じますし、
ヘテロセクシュアルであるならばそれに罪悪感も加わります。
多くの男性はここで「女湯に入れるなんてうらやましい!!」と思うかもしれませんが、
僕たちにとっては結構な苦痛を伴います。
自分が望んでいる身体ではないものを周りにさらけ出し、
自分がいくら「男性だ」「女性だ」と言いはったところで、
周りの人に見えているのは身体的な性別なのですから、
その見た目で「女性だ」「男性だ」と判断されてしまうわけです。
これはとてつもなく屈辱的で、衣服を着ている間はごまかせていたところが、
まったく持って不本意にさらけ出されてしまうんです。
恥ずかしい行為であることなのです。
女湯に、何の気兼ねもなく堂々と入れる男性が居るでしょうか?
男湯に、何の気兼ねもなく堂々と入れる女性が居るでしょうか?

それが出来る人はちょっと考えたほうがいいと思います(笑)

しずかちゃんにお湯を掛けられるのびたくんの姿。
あれが普通の反応なはずです。

僕らは「いけないこと」をしてしまっている罪悪感と、
不本意にさらけ出される自分の意思とは正反対の身体に向けられる視線
(もちろん周りの人はそんなに見てないんだろうけれども)に
怯えながら入浴しなくてはならない恐怖に襲われます。

そこで、選ばれる選択肢は「なんとしてでもお風呂には入らない」しかなくなるわけです。

悲しいかな、修学旅行はたいてい身体にいい温泉が準備されていたり、
そこでしか味わえないようなお風呂の楽しみだったりがあるわけですよ。
それを自ら放棄せざるを得ないわけですよ。
もったいない!!!
もういくつ、その楽しみを味わい損ねたか・・・。
と思うと非常に口惜しいわけです。

小学生のころはまだ、僕としてはまだ意識が薄く、むしろ楽しいほうを選んだので、
惜しげもなく脱ぎさらし、お風呂を楽しんでいたのですが、
中学では、そうも行かなくなってきました。
ただ、中学では「入らない」という選択肢はどうしても無理だったんです。
生理でもなければ強制的に同じ時間に同じように入らされるわけでした。
僕はそのときはまだ、自分が生理がきていることがとても恥ずかしいことだったので言うに言えず、
女子の皆さんと大浴場に入りました。

ここでヒントですが、「生理」であれば、入らなくても良い。というのはどうやらどこでも同じようなので
逃げる手口としては「生理なので無理!!」と入らない選択肢選ぶことも有りだと思います。

高校のときになると、入浴時間は一応決まっていたものの、大浴場と個室の部屋のとを選ぶことが出来ました。
僕はこのときはもうだいぶ自我も出来上がっていたので「生理」という理由付けをして個室風呂に入りました。
それでもやっぱりちょっと寂しかったんですよね。友達と来てるのに裸の付き合いが出来ないって言うのは。

それから大学では最初のオリエンテーションが宿泊だったので、またもや困ったな、と思ったんです。
お風呂、どうしよう・・・と。
しかしその心配は杞憂に終わりました。
お風呂は、入らなかった!!
というのも、皆飲み会で飲みまくっており、お風呂どころじゃなかったんです。
そういう時もあるわけで。飲めるようになったら、飲んでるから入らないという手も出てきます。

それから卒業旅行にも誘われていきましたが、僕は当時はもうすでにまわりにはカミングアウトしており、
友人たちは全員そのことを知っていたので、「運転係」と称して男性1名(僕)+女性7名くらいで温泉に行きました。
どうせ私たちしか居ないんだし!と、無理やり女湯に入らされそうになったんですが
断固拒否しまして。皆が寝静まったころにこっそり(深夜でホントに誰も居なかった)女湯に入りました。
男湯だと、男性が入ってきたときに襲われたりしても困るから、それは避けました。
せっかく温泉に入りに来たのに温泉に入らないで帰るのもおかしな話ですしね。

大人になるにつれてちょっとずつ、「入らない」という選択肢だけだったのが
「時間をずらしてはいる」という選択肢も加えられるようになったんです。
先日も、彼女と友達と、彼女のお母さんと一緒に温泉に行きました。
友達も彼女のお母さんも、僕の体のことは知りません。
そしてラッキーなことに、他のお客さんも男性2名だけだったので
自由気ままに、男湯と女湯を行ったりきたりして2,3回混浴を楽しみました。
友達にも、彼女のお母さんにも、全然ばれなかったですよ。

修学旅行では時間制限なんかもあると思いますので、そうは行かないと思いますが、
友人たちとの旅行では、意外と自由に皆が居ないときに入るという手が使えると思います。
入ってる間、びくびくですけれども、温泉を純粋に楽しまないで帰るのはもったいないと思いますよ。

気楽に考えられるようになった僕ですが、
たとえば、バンドのメンバーで温泉に行こうよ〜とか、合宿やろうという話になると
やっぱりどこかで「びくっ」としちゃってる自分も居ます。えぇ。
もうこりゃー宿命と思って開き直るしかないかもしれないですね。
 
修学旅行、宿泊というテーマでしたけれど、お風呂ネタになってしまいましたが
僕たちのような人間が一番悩むところなので、ピックアップしてお話させていただきました。

学校の先生方や、友人に性同一性障害のいる方にお願いです。

時間をずらしてはいるチャンスを下さい。そして、その間はどうか一人になれるようにしてあげて下さい。
入りたくなくて入らないんじゃないんです。
上記のような理由で、入りたくても入れないのですから。
posted by GIDmedia at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小松
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