いよいよ新年度、ということで、今月のテーマは「入学・新生活」です。
これは、誰にとってもチャンスの時期だと思います。
特に学生にとってはそうかもしれません。
しばらく会わない間に、もしくは初めましての人たちとの接触は、イメチェンのチャンスですね。
自分は大学入学がその時だったと思います。
大学入学のときは、やはり自分を知っている人がいないところに行く、というのがとてもスリリングだったなぁ。
新しいスタートを切れるんだとワクワクしていました。
私は男性として通学したい、ということは自覚していなかったのですが、
なんとなく女の子といたらダメだ、それでは今までと一緒だ、これからは変わるんだ、
という決意を密かに持ってました。
私は1年遅れて大学に入ったので、最初のオリエンテーションで現役生たちの若さを目の当たりにして
ちょっとひいてしまいました。
実際には1歳しか違わないのですが、本当に高校を出てきたばかりの初々しさというのを感じ、
友だちなんて出来ないだろうなぁといきなり諦めモードでした。
しかし、いざクラスごとに分かれてみると、どうも落ち着いた雰囲気の人が多い。
もしかして、と話しかけるとやはり同い年、あるいは年上!
うちのクラスはたまたま現役生が半数の20人ほどだったのです。
お陰でその日のうちに打ち解けられそうな人たちを見つけられました。
さらに、それらのほとんどが男だったのです。
また、専攻の女子に学内での喫煙者がいなかったため、
必然的にたまり場の喫煙所は男ばかり。
向こうは女の子として見ていたのでしょうが、男の中にいる自分がとても居心地よく感じました。
そんな居心地のよさはクラスでの授業が多い2年生まで続いたのですが、徐々に女子ともいるようになりました。
きっかけは、男女別の体育の授業でした。
女子更衣室に入ることが後ろめたかったので、
初めはトイレで着替えていたのですが、顔見知りが増えるに連れて、
「なんで更衣室で着替えないの?」と言われるようになり、変だと思われたくない気持ちが勝ってしまい、
苦渋の選択をせざるを得ませんでした。
性別に関わらず、それがきっかけでいい友人とめぐり合えたのですが、
やはり女子の中にいるとなぜかクセで女子を演じてしまい、
それ以降は自分の方が「やっぱり女子かぁ」という諦めもあって、
男友だちとの間に壁を作ってしまったように思います。
エロ話が出るとその場を離れたり(同じ目線で下ネタを語る勇気は無かった)、
ゲームの話になると「やっぱり自分とは違う」なんて思って徐々に距離が遠くなってしまいました。
自分はRPGもスポーツもまったく興味が無くて、そのときはワールドカップでプレステでサッカーをやるのが
当たり前、みたいな流れだったんですけど、自分はテレビでサッカーを観る方がよっぽど好きだったのです。
別にゲーム好きな女子もいますし、ゲームに興味のない男性もいるのに。
自分の思い込み(ジェンダーバイアス)がすごくあるんだと今も思います。
2年に上がった時、ある女の子の友だちから、
「入学してしばらくは圭ちゃんのこと男だと思ってた。それが体育の授業が一緒ですごい驚いたよ!
ほんとごめんね、男と間違ってて!」
と謝られました。
周りにいた子は「カワイソー!ちゃんと謝りなよ〜」なんて言ってたのですが、
自分は男だと思われていたことが嬉しくて、ついへらへらしてしまいました。
人の目を気にせず、堂々としていたら、案外パスできるものなんだ。
そんな風に気づきました。
例えば、電車の定期を買うとき、びくびくしながら男に○をつけて窓口に持って行ったのですが、
窓口のおばちゃんから渡された定期には「女」となっていました。
けれど、どうせだめだろうなと女に○をして何気なく窓口に行ったとき、
「女性の方でいいんですよね?」と聞かれました。
「???」
自然でいたらパス率が上がってる!?
自分が女に見える、男に見えるということよりも、
自然にしていることで自分の素が出たり、堂々としていることで相手が納得することがあります。
女に見えても男に見えても、場合によっては「女の子っぽい男の子」なんて見られれば結果オーライ。
これから新生活デビューをする人は、とにかく自然に、当たり前の自分でいることを心がけるといいと思います。
ばれるとかじゃなく、人として認められていけば、そのうち仲良くなった人たちには自分の個性がわかってもらえる
はずです。
ある程度認められたと思ったら、次は自分の希望を伝えたらいいのです。
講演会で小野君も言いましたが、世の中には「変わらないことが優しさ」だと思っている人がいます。
もちろんそうである部分もあると思いますが、変えてもらうことを自分が望むなら、
それは自分が主張するしかありません。特に上のような人には強く主張する必要があるでしょう。
相手はエスパーではないのだから、自分の願望を事細かに分かることなんて口にしない限りは出来ません。
初対面か、仲良くなってからか、どのタイミングでそれを求めるかは人それぞれでしょうが、
最終的に「自分が望むこと(扱われ方、生活など)」は、与えられるのではなく自分で作るのだと思います。
自分で書いてて、「お前も頑張れよ」と今自分に思いました。
性同一性障害って何だろう?
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2007年03月25日
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