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性同一性障害って何だろう?
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2007年02月25日

就職・面接/渡邉

初めてのアルバイトは、高1の夏休み明け。
近所のホームセンターのレジアルバイトでした。

決め手となったのは、【制服なし・エプロンのみ】と時給。

その頃はまだ性別の違和感を「違和感として」はっきり自覚しておらず、
また初めてのアルバイト体験に舞い上がっていたため、男女での作業の差はあまり気になりませんでした。
というよりも、ほとんど覚えていないのが正直なところです。
着替えがないので更衣室も(確か)男女一緒だったし、職場自体がどちらかというと地味だったので、
化粧をしていないことや、ジーンズばかりでいることも目だたなくてよかったですね。


それ以降も、【制服なし】を基準に掛け持ちも含めて数ヵ所で働きました。
ちなみに、ほとんど個人経営のお店でした。
小さいお店には男女別の更衣室・ロッカーもないので、その辺も気が楽でした。
チェーン店では必ずと言っていいほど制服があるので無意識に避けていたかも。
あと、子どもに関わる仕事に興味があるので、託児所や学童保育でも働きましたが、
こちらも私服+エプロンだったので、仕事も楽しかったし勉強にもなったしで、とてもよかったです。


託児所&学童では、数人の子に「先生、男?女?」と聞かれました。
近くに他の先生がいるときには、「先生は一応女の子だよ」なんて答えていましたが、
そうでない時には「先生は男の方がいいんだけどどう思う?」とか答えてました。
たいていの子は「うーん、よくわかんない」なんて言ってましたが、
学童で会った2年生の子達は「よくわかんないけど、これからは圭先生じゃなくて圭くんて呼ぶね!」なんて言って、
ほんとに夏休みの1ヶ月間「圭くん」と呼んでくれてました。

子どもは正直なので時に残酷だと思うこともありますが(「なんで男っぽいの?女じゃないの?」という質問などは、自分に自信が無い時にはきつかったです)、話せばちゃんと分かってくれます。
むしろ、関係性次第では大人よりもずっとすんなりと受け入れてくれるとも思います。
まだ、男女という性別の区切りが曖昧な部分もあるので、
ある意味その時期に自分のような中間性の人間と出会うことも意味があればいいなとも思います。


大学の時に働いていたパン屋では、途中からキュロットスカート制服の着用が決まりました。
今更キュロットかよ、というのはもちろん、たとえキュロットでも女性用の制服を着用することには抵抗があり、
辞める決意の下に、副店長に「キュロットを履かないといけないのなら辞めます」と話しました。
すると副店長は「しっかり働いてくれて頼りにしてるのに、そんなことで辞められたら困る。店長に話しておくから安心して」と言ってくれて、キュロットスカートの着用はバイトのみ自由になりました。

その時副店長は、何か言いたそうな顔をしていました。
自分が普通の女の子とは違うということに気づいていたのかもしれません。
ふと、話してしまおうかとも思いましたが、今だけの付き合いの人に話したところでどうにもならないかなと思い、
自分のことは黙っていることにしましたが、
今思えば、自分のことを話すことで、今後その店にGIDの子などがバイトとして来た場合に
よい前例になれたかもしれないという気持ちもあります。
そう思うと、少しもったいなかったかなぁと後悔する気持ちもあります。


社員の就職活動の経験は未だなくて、実はそれが今後の悩みでもあるのですが、
今の自分は、履歴書の性別には「女」に丸をつけて就活します。
それは、女として働かなければいけないということを不安に思う気持ちよりも、
仕事が出来るようになってきたら、自分のキャラを確立して、
個性で見てもらえるようになるぞ!という、ある種の自信が上回ったからだと思います。
(私はGIDではないので、男として見られる必要はないため)

大学4年のときには、その決心がつかず就職活動が出来ませんでした。
自分についた性別というラベルがすべてだと思い込んでいたからです。
その考えが変わったのは、現在のGIDmediaの仲間や、GIDmediaを応援してくれる仲間たちが、

「圭は圭だよ、男や女っていう性別じゃなく、【圭】っていう個性で見てるから関係ない」

と言い続けてくれたからです。
初めは信じられませんでした。
みんなはそう思ってくれても、所詮世間は「男」か「女」かを重視するんだと思い込んでいました。
それでもそう言い続けてくれたり、実際に行動で手本を示してくれた仲間たちのお陰で、ある時

【社会に対して偏見を持っているのは自分かもしれない】
【わかってくれない・決め付けていると自分が思い込んでいるだけではないか】

ということにハッと気づきました。
今、GIDに対して然るべき対応をしてくれる企業は、思ったより多くあるのかもしれません。
働きかけ次第でそう変わる企業もあるでしょう。
もしかしたら、これを読んでいるあなたが【第1号】【前例】となるのかもしれません。

どうか自分の望む生活と、その一部である仕事に関して、諦めることはしないでほしいです。
私も頑張ります。
いきなり、ひとりで、立ち向かうことはとてもきつくて苦しいことかもしれません。
どうぞ仲間を見つけて、GIDでなくとも構わないので、味方を見つけて、一歩ずつ進めたらいいですよね。
GIDmediaがお手伝いできることがあれば、どうぞ連絡してください。

一緒に頑張りましょう。


渡邉圭
posted by GIDmedia at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 渡邉
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