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性同一性障害って何だろう?
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2007年02月07日

「就職・面接」/二ノ宮

僕は現在、飲食業に就いている。
人との繋がりで今の職場にいるので、
一般的な就職活動というカタチではないけれど、
望みの性別で働くことができ、就労における性別の悩みはない。


数年前、初めて就職活動をしたときは、
まだ、望みの性での生活を手探りでスタートしたばかりであり、
自分に自信がなかった。
アルバイトをするのにも、仕方ないとあきらめ、
体の性のまま、自分を隠して仕事をしていた。

仕事の条件は、服装が自由か、男女同じであること。
男女で作業内容が変わらないことだった。
あとはキャラで乗り切り、楽しく仕事はしていた。
仕事ということに関してはたくさんのことを学べたが、
自分自身を隠していては、適当な人間関係しか結べなかったと反省している。

その後、アルバイトは女性として始め、ひたすら一生懸命にやる。
仕事を通して、自分自身を認めて貰えたら、途中でカミングアウト。
社員の人は真剣に僕の話を聞いてくれ、通称名で働く等、笑顔で対応してくれた。

やれる!と思ってからは、履歴書には通称名。
男と女の欄にはあえて、○を付けなかったり、望みの性に○をつけたり。
備考欄に本名とGIDであることを記入して、男性として働かせて下さいと一言添えた。

それまでは、一度も落とされたことのなかったアルバイトの面接。
やり方を変えた途端、いくつか落とされた。笑
しかし、続けていれば、必ず採用してくれるところはある。
結果として、そこが自分にとって働き易い環境になることは間違いない。
そのとき、社員の人から言われたことは、
「チームワークを大切にしている。聞かれたら説明できる?」
僕は、隠している訳ではないから、必要だと感じたときはしっかり話をします。
このことで問題になることはないですと笑顔で言い切った。
辞める際、「初めてのことだから、最初は不安だったけど、雇ってよかったよ」と言われたときは心から嬉しかった。


就職活動は悩んだ挙句、『自分自身を隠して面接をするのは無理だ。
その後どうするの?どうせ隠せないんだから、最初から言ってしまおう』と決めた。
履歴書に戸籍とは違う性別や名前を書くことは嘘をついているように感じる僕がいたが、
友人の言葉が僕の価値観を変えた。

「通称名だろうが、戸籍が女だろうが、今の名前で生きていて、男として自信持って生きているんじゃん。だったら堂々と履歴書にも今の名前を書いて、男に○つければいい。何が嘘って、自分の心を隠して履歴書に書く方が嘘じゃん。そこで誰が働くの?今の自分自身だろ?」
僕の心に突き刺さった。何が嘘って、戸籍や身体、名前を気にしてばかりでいて、誤魔化そうとしていた僕の方が嘘じゃないかと。話せばいい。知って貰えばいい。
こうして僕は、備考欄に戸籍上の名前を書き、「性同一性障害」であること記載する手段を取った。

結果として、落ちまくった。笑
ハローワークで、電話越しにカミングアウトすることもあった。
派遣の仕事でネット応募するのに、男性として登録した時は何通かのメール連絡があったのに、心と戸籍上の性別は一致していないと一言添えると1通のメールさえこない。笑
この違いはなんだー!?

それでも、履歴書に正直に記入した会社でも面接をしてくれる企業はある。

学校を通じて、直接紹介して貰った企業も何件かあった。
知人からも、GIDというものが不採用の理由のひとつであることも聞いた。
しかし、僕自身はそうは思っていない。
もちろん、上記の派遣社員の件は、
GIDを抱えていることが不採用の理由かも知れない。

しかし、同じ未経験者でやる気がある人間なんていくらでもいる。
僕はその人たちと企業側が比べたときに勝る要素が不足していたから落とされた。
ただそれだけのことだと思っている。
僕がGIDを抱えていようが、誰にも負けない熱意や、例えば資格があったり、多くの人生経験を積んでいれば、それをカバーできる人間的魅力があったはずだと思っている。

人によっては、GIDを抱えていること、それを公表して就職活動することは不利になることだと捉えている人もいるだろう。
わざわざ自分の病気や障害のことを面接時に話す必要性があるかと言えば、すべてYESではないからだ。
しかし、面接時に性別というものが、外見や名前、書類で判断されてしまうのなら、さらけ出して勝負した方がいいと僕は思っている。

企業や世間が本当に冷たいのか?僕にはそんな風には映っていない。
僕自身、また当事者自身がGIDを理由にして壁を作っているのではないか?と考えることが多々あるからだ。
posted by GIDmedia at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二ノ宮
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