NPO法人GIDmedia Official Web Site
性同一性障害って何だろう?
TOPページ


2006年12月10日

親へのカミングアウト/二ノ宮

親への初のカミングアウト。
それは、今考えれば、ただの押し付けだった。
苦し紛れの言葉を並べただけで、当然、何も伝わらず、
「あんたを殺して私も死ぬ」とさえ、言わせてしまった。

僕は母子家庭で育った。
母親は、誰にも打ち明けることはできない。
自分が長年苦しんできたことを、
結果として、親にも一人で背負わせるという現実は、
想像以上に厳しいものだということを痛感した。

数年後、カウンセリングへ通っていたことを、
保険証の関係で知られ、もう一度、話し合うことになった。
手紙、メール、話し合い、本を送ったり、何度も繰り返している。
現在では、僕の生き方を認めてくれてはいるが、
未だに揉めることも多く、根本的な解決には至っていない。

最近では、自分自身の生活が安定して、親の想いを考える余裕も生まれた。
親にも、親のペースがある。
世間体ではなく、治療に対しての副作用を誰よりも心配している。
何度も謝りながら、言葉を探す親を見て、
正直、僕よりも、もしかしたら辛いのかも知れないと感じるときもある。

親の気持ちを理解することは難しいけど、
怒ったり、感情的になったり、逆に平然と振舞っている親ほど、
心中は耐え難いものを抱えているのかも知れない。

ただ、隠し続けることが親孝行なのか?
もちろん、僕も、親が亡くなるまで、
GIDの話をするのは止めようと思ったときもあった。
しかし、親からも「隠し続けることは親孝行ではない」
という言葉を貰った。

親は、一緒に向き合い、乗り越えていく大切な存在だと思う。
だから、反対されたからと言って、親を無視しないで、
時間はかかっても必ず解り合える日がくると僕は信じている。
posted by GIDmedia at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二ノ宮
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/28786961
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック