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2006年12月24日

親へのカミングアウト/園田

カミングアウト - 自分が、社会一般に誤解や偏見を受けている少数派の主義・立場であることを公表すること。


そのような、リスクの伴う行為を何故わざわざするのか。
その理由は人それぞれだとは思いますが・・・

僕の場合、最初の頃は、ただ自分を分かってもらいたかった。
女という鎧を着せられた自分ではなく、本当の自分、ありのままの姿の自分を受け入れて欲しかった。

カミングアウトの相手が友人・知人である場合、このような理由からカミングアウトをしても、そこまで大きなリスクはないと思います。

自分の意思をしっかり持っていて、それをきちんと説明することが出来れば
多くの場合は分かってもらえるだろうし
例え分かってもらえなくても、その人とはご縁がなかったと思えば
(残念ではあるけれど)仕方がないと諦めることも出来ます。

しかし、相手が家族、特に【親】となると・・・
そう簡単にはいきません。

きっと多くの当事者が同じようなことを一度は考えたことがあるのではないかとは思いますが、
「カミングアウトによって気まずくなってしまうなら言わない方がいいのではないか」
「知らないままの方が、家族は幸せに暮らしていけるのではないか」
「もし受け入れてくれたとしても、その後、苦しませることになってしまうのではないか」
というような思いが、ずっと僕の頭の中をグルグル回っていました。

一生に関わる大きな問題だからこそ、家族には言えない・・・
この世に生を受けた瞬間から愛情を注ぎ続けてくれた家族だからこそ・・・


万が一、自分のカミングアウトによって家族が周りの人間から非難や偏見の目を向けられるようなことにでもなれば、きっと大きな後悔をするでしょう。

「言うべきではなかった」
後悔し、自分を恨んだところで、元の状態に戻すことなど不可能。



そんな恐怖を想像してみることは、とても大切なことだと思います。
それでもカミングアウトをしようと思えたなら、それはカミングアウトをしてもいい「時」なんだろうと思うのです。

自分で責任を持つという覚悟が出来ているのだろうし、自分に自信があるのだろうから。


僕は、治療に進む決心をした時に、家族へカミングアウトをしました。
何年もずっと言えないままだったのに、ある時ふと
「今なら言っても大丈夫だろう」と思えたのです。
(それでもやはり、告白するには相当の勇気が必要でしたが。)

そして、ありがたいことに、あたたかく受け入れてもらうことが出来、
長い間ずっと抱えていた不安や恐怖は消え去りました。
この家族で良かったと、本当に心からそう思いました。



親へのカミングアウト。
決して焦る必要はないと思います。

その「時」は、いつかきっと訪れます。
自分自身の状況、家族の状況。
同じ当事者であっても、みんなそれぞれ違います。

カミングアウトをしない、という選択が必要になる事も、もちろんあります。
最終判断を下すことが出来るのは自分のみです。


まずは、自分としっかり向き合おう。
そして自分に自信を持てるようになろう。
カミングアウトはそれからでも遅くはありません。

そして、同じような悩みを抱えている当事者はたくさんいます。
同じ境遇に置かれた人と話をしてみることが
何かのきっかけに繋がるかも知れませんよ。
共に前進していけるような仲間に出会えたなら
それほど頼もしいことはないと思います。

GIDmediaでは、定期的に交流会等を開催していますので
機会があれば参加してみてください。
posted by GIDmedia at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 園田
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